自分を変える勇気をもつ

自分を変える勇気をもつ

♪育ってきた環境が違うから〜

 すれ違いは否めない〜♪

いまでも、頭の中に流れます。

母がよく

「お母さんセロリ好きやねん、みんな残すから、いっぱい食べられるねん」

と言っていたので、余計覚えています(笑)

ところでうちは結婚して10数年ですが、

振り返ると、新婚当初はご飯にまつわるすれ違いは多く、

たとえば、

ご飯を一緒に食べるのは当たり前、

ご飯は大皿で出すもの、何品も作るもの、

毎週外食はせずご飯は家で食べる、

ありとあらゆるわたしの”マイルール”をふりかざして、

「わたしはこうがいいと思う!

 なんでわかってくれないの!」

あくまでも”自分のふつう”を通そうとしていました。

当然、相手にも”相手のふつう”があるわけで、

正しさと正しさのぶつかりあいに、どれだけエネルギーを消耗したことか。

♪育ってきた環境が違うから〜

 すれ違いは否めない〜♪

自分のふつうは、相手のふつうではないんや!

という衝撃を、やわらかな音色で包んでくれますね。

視野が狭く相手の背景に思いを馳せられなかったわたしは、

勝ちたい!という意識が強くて自分を通したかったのです。

そんなことではいつまでたっても、衝突はなくなりません。

ものごとも自分の思い通りにいかなくなっていきます。

やわらかなメロディを口ずさみながら、

”わたしが、わたしが”って子どもじみたルールをいつまでも言ったってかわいくないよなぁとハタと気づいたわたしは、

”わがやのふつう”を作ればいいんだ、とようやく気づきました。

なぁんだ、と拍子抜けした感じです。

その後だってもちろん、勝ちたい!自分も顔を出すこともあるのですが、

セロリセロリ…と呪文を唱えます(笑)

・・・

衝突があってしんどいとき、

うまくいかないと感じるとき、それはチャンスです。

自分を見直すチャンスがやってきています。

自分が握りしめて離さない”思い込み”を手放すチャンス。

自分を変えることは、ある意味”負けたー!”と認めることだから

くやしいし、痛いし、

「なんで?だって相手が悪いのに」なんて言いたくもなります。

でもいったん、受け入れてしまえば、

案外ラクになるもの。

思っていた以上に、自由さを味わえるはずです。

その自由さは、自分を変える勇気があるから得られるもの。

その勇気、カッコいいと思いませんか。

より自由に、人生をつくっていくキッカケにつながりますね。

もし、衝突があってしんどいとき、

うまくいなかいことがあるとき、「勝ちたいと思ってるのかも?」と

考えてみてくださいね。

その問いかけは、あなたを自由にする鍵になるかもしれません。

好きなことをする余白のつくりかた。「がんばること」に慣れてしまって、自分のことが後回しになっている全ての人へ。

介護で東京から地方へUターン。フリーランスとして下積みを重ね、10年後に会社を設立。 子育てと仕事のはざまで揺れながらも、日々を丁寧に重ねてきました。 「がんばること」が当たり前になって、自分のことがつい後回しになっているあなたへ。 “好きなことをする余白”をそっと思い出してもらえるような、やさしいエッセイを綴っています。 不器用でも、誠実に生きたい人の背中に、小さなエールが届きますように。